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車両紹介
ジオラマ制作記(番外編)
第1回:はじめに〜レール塗装1 |
第1回:はじめに〜レール塗装1 第2回:複線高架レールの塗装
第3回:ホーム、ストラクチャーの加工 第4回:山の制作
第5回:田んぼ、川、海の表現、他 第6回:仕上げ〜完成まで!
●はじめに
この「デジQトレインレイアウト」は、欧州のトイショー※で使用するため、株式会社ディディエフが製作したものです。テーマは、「デジQトレインの素晴らしさ、楽しさを世界に理解してもらえるようなジオラマ」です。

日本の誇る「新幹線」が疾走する近代的な複線高架エンドレスと複線の在来線をイメージしたエンドレスを重ねたように配置し、手前側には新幹線の高架ホームと在来線の島式ホーム・留置線1本を擁した、中規模な接続駅を設置。電動ポイントレールも3箇所に使用し、デジQトレインならではの「運転することの楽しさ」をアピールできるレイアウトを目指しました。

また背景として日本の美しい緑、伝統建築としての城郭、そして富士山を見渡す荘厳な風景などを、1200mm×900mmの限られたスペースに凝縮しました。日本人からすると、「濃過ぎる」印象があるかと思いますが、海外の方がイメージしやすい日本の印象を念頭に構想を立てました。 

イラストレーターの手により完成した絵を基に線路配置を決定。輸出することが前提となるので、
レイアウトボードをベースに製作します。
※・・・2004年初頭にロンドンとニュルンベルクで開催されたもの。
●土台の整備
では、さっそくプロの仕事をのぞいていく事にしましょう!

1)今回のような業務用レイアウトの場合は「車両が安定して走行できること」が大前提となりますので、高低差をベースで表現します。レイアウトボードの上には5mm厚のスチレンボード※1を全体に貼ります。イラスト奥に見える「川」の部分は低さを表現できるよう、あらかじめスチレンボードを切り取っておきます(後述の田んぼの表現の項を参照)。

2) スチレンボードは白い素材です。キメも細かく接着も容易ですが、そのままでは今後、バラストやパウダー(後述のバラスト/カラーパウダー散布の項参照)を大量に必要としますし、手間も時間もかかります。そのため、ジェッソ※2を全体に筆塗りします。乾燥すればベースは完成です。



※1・・・発泡スチロールを圧縮した素材で、厚さも3mm程度から数種類あり、カッターで簡単に切断できる。表面の加工には紙やすりも使用できる。裏面に接着剤が塗布されているものもあり、POPや写真等の貼り付けにも使用される。今回は接着剤が塗布されたものを使用。

※2・・・油絵のキャンパスの下地処理に用いる。画材屋などで購入できるが、入手しづらい場合はT社のアクリル系塗料が代用できる。
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