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205系(山手線/初期車)
※この車両は改造講座で制作したモデルです。商品化はされていませんので、ご注意ください。
独特の風情が感じられる205系初期車。

205系は軽量ステンレス構造車体、界磁添加励磁制御方式、軽量ボルスタレス台車、電気式ブレーキといった新機軸を採用した次世代車両として、昭和60年に山手線に初投入された。JR化後は、主に通勤路線の103系などの置き換え用車両の主力として、山手線のほかに埼京線、横浜線、京浜東北線、中央総武緩行線、南武線、京葉線、武蔵野線、京阪神緩行線などへと活躍の場を広げていったのはご存知の通り。なお、205系で採用された技術は、211系、213系、215系といった中距離近郊用電車や253系(成田エクスプレス)、255系(房総ビューエクスプレス)といった車両にも展開されている。

システム以外でも戸袋窓と妻窓の廃止といった今までの国鉄にない車両デザインには驚かされたものであった。ところが、国鉄らしい姿が一部に残っていた。それが初期車のユニット窓※1である。量産先行車と呼ばれる初期投入の4編成には2段式のユニット窓が採られていた。窓を開けやすいのは下降窓であり、また展望が良いのは一段式であるから、乗客へのサービスを考えれば一段下降窓が最適ということになるが、整備上の問題で国鉄ではなかなか採用に踏み切れないでいた。その問題点とはどんなことだったのだろう?

かつて国鉄では、157系に一段下降窓を装備したことがあった。しかしながら、下降窓の袋に雨水が溜まり、車体腐食の原因となってしまった。この“窓”のおかげで、157系は整備にかなり手を焼く車両というレッテルを貼られ、早々に廃車処分される結果となってしまったのである。その反省もあり、一段下降窓であった急行形サロのユニット窓化が進められ、国鉄では下降窓はタブーのような存在となってしまった。

しかし、205系で採用されたステンレスは錆に強い性質を持っており、そういった問題はクリアーされるので、ユニット窓を維持する必要はなくなる。そこで、サービス向上の一環として、量産車からは一段下降窓が採用されることとなったのである。JR化後に開発される車両は固定窓も増えているが、ステンレスボディの車両で開閉可能な窓については一段下降式の採用が定着しているようだ。

E231系の増殖で山手線での運行終了も秒読み段階となっている205系だが、この初期車については他路線への転身という話もあるようなので、しばらくはお目にかかれそうだ。もしめぐり合えたら、窓に注目してみてはいかがだろうか。

※窓が上下2分割されており、片方は固定、もう片方を上下させることができる。ボディに窓の収納スペースが必要ないのが特徴。
ユニット窓を装備した初期車の山手線での活躍は残りわずかとなっている。
ユニット窓を備えた車両は、車両素材の変化により今後は現れないだろう。
最近の車両は、可動窓自体の数が急速に減ってきている。
※商品詳細はデジQトレイン公式サイトをご覧下さい。