トップトレイン写真館
トレイン写真館
古今往来〜寝台列車〜
●2004年7月のトップページ写真----『古今往来〜寝台列車〜』
長距離移動の主役が新幹線や航空機に移って久しいですが、かつての長距離移動は夜行列車が主役でした。航空機は高嶺の花であり、名士といわれる人たちが主に利用する乗り物でした。そんな当時の様子をうかがわせるこんなエピソードがあります。

昭和27年に民間航空が再開されて間もない頃のこと。とある飛行機マニアが月々の給料を貯めて、ようやく念願の飛行機に乗ったところ、搭乗者の名簿が翌日の新聞に掲載され、勤めていた会社で大騒ぎになったとか・・・
とはいえ、ビジネスは時間との勝負であり、飛行機が使えなくともどうにかしなくてはなりません。そういった事情から重宝されたのが夜行列車だったようです。すなわち、「昼間の活動時間帯を移動時間に供するなんぞもってのほか!移動はロスタイムである夜間に行うべし!」というわけです。

また、移動時間が長時間になることもかえってメリットになりました。日本の大動脈である東京−大阪間を例に考えてみます。新幹線では「のぞみ」で2時間半ほどのこの区間、睡眠時間に充てるという人も多いようですが、あくまで仮眠という位置付けになります。一方、寝台列車の場合、所要時間は7〜8時間ほどかかります。これくらいの時間であれば、移動時間と睡眠に使える時間のバランスがちょうど良かったのです。そんな時代の夜行列車、特にブルートレインに代表される寝台列車は長距離移動手段の主役の座にありました。寝台の利用料金は若干値が張りましたが、飛行機と比較すればコスト−ベネフィットで優れていたわけです。

今では、航空運賃の規制改革が進み航空機が身近な乗り物になったことから、寝台列車はリゾート列車の趣が強くなり、ビジネスでの利用は少なくなってしまいました。しかしながら、寝台急行「銀河」や電車寝台特急「サンライズ出雲」・「サンライズ瀬戸」などはビジネス利用も比較的多いですし、整備新幹線開業による並行在来線分離後も生き残った「カシオペア」・「北斗星」、そしてリニューアルが行われた「トワイライトエクスプレス」などの事例からも寝台列車のニーズが完全に消えうせたというわけではありません。

今後も、彼女たちが我々を楽しませてくれる場面は残っていくことでしょう。

毎月トップページのイメージが変わります!トップページを見ただけで、何の写真かわかったら凄い!