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九州特急オシャレ革命

●今月のトップページ写真----『九州特急オシャレ革命』
国鉄の分割民営化で各地の鉄道は様変わりしました。国鉄改革の目標の1つには「地域に根ざした経営」が掲げられており、企図した結果を得られたということでもあるかと思いますが、昔を知る人にとっては想像以上の変化が起こったといえるかもしれません。なかでも最も変化したのが九州の特急群ではないでしょうか。

JR他社に先駆け、民営化後に初めて登場した特急車両である783系、名門「つばめ」の名に恥じない787系、大胆かつ楽しいデザインで話題を呼んだ883系と、次々と新鋭車両を登場させます。それだけではありません。旧国鉄から継承した485系をJR九州のコーポレートカラーである赤一色に塗装変更を施しました。その大胆な衣装をまとった485系(レッドエクスプレス)の容姿に驚かされた記憶は今も鮮明です。とくに、現在は全廃されてしまったボンネットタイプの印象は旧国鉄色から大きく変わりました。

今までの鉄道車両にないデザインは、JR九州が国鉄時代の“自前主義”から脱却し、外部のデザイナーにデザインを要請したことからもたらされたものでした。JR九州が見出したのは、家具デザイナーであった水戸岡鋭治氏でした。水戸岡氏が福岡県の海の中道にあるホテルをデザインしたことがきっかけとなり、JRが博多から海の中道に至る香椎線のキハ58系のリニューアルデザインを依頼、その結果キハ58系は「アクアエクスプレス※1」として生まれ変わりました。

その後、JR九州は博多と釜山を結ぶ高速船「ビートル」や観光バスのレッド化などのデザインを次々と水戸岡氏に依頼しました。さらに、JR九州の“本業”である鉄道部門では、リニューアル車両のみならず新型車両のデザインも加わります。787系、883系、キハ72系(新ゆふいんの森※2)、885系などの特急車両から、キハ200系、813系、815系、817系などの一般車両に至るまでその幅は広く、JR九州独自の車両ポリシーを広く行き渡らせることに成功しています。そして平成16年3月からは、「和」のイメージを前面に押し出した九州新幹線用の800系が営業運転を開始し、“JR九州ワールド”ひいては鉄道車両界の新たな境地がまた広がりました。今後の展開が期待されるところです。

今回は新旧の特急の世代交代をイメージしてみました。


※1・・・「アクアエクスプレス」は、その後、肥薩線の急行「くまがわ」に転身したが、老朽化のため現在は全廃されています。
※2・・・ゆふいんの森にはほかに「ゆふいんの森」(キハ71系)、「ゆふいんの森II」(キハ183系1000番代)が存在。なお、キハ183系1000番代は「ゆふいんの森II」に改造される前には「オランダ村特急」(門司港−佐世保)として活躍していた。その後も「ゆふいんの森II」から特急「シーボルト」(長崎−佐世保)へ転身し、現在では「ゆふDX」(博多−(久大本線経由)−別府・大分)として運行されている。

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